てなわけで
セミナー前日
出村先生を迎えて
接待をすることになった
う~、実は接待は大の苦手
さらに初対面の方と話を
するのがなんとも
年も違うし
こちらのギャグが
もしかしたら通じないかもしれないしな~
(実際そうなったけど)
で、居酒屋「かずみ」に行く前に
ピザリコに立ち寄ることになった
到着すると
さっそく調理場に入る
周囲をサッと見渡した後、
出村先生はおもむろに目の前にあった
○○産の○○酢を手に取る
出村「これってさ、ピザにも使ってるんでしょ。値段はいくら?
あと、フツーにこちらの地元の方が使ってんの?」
福井「え~と、これ300ml入りで1本¥3000なんですよ。
値段も値段なんで、余り皆さんフツーには使われてないと思います。」
出村先生、○○酢を手に取り
さっそく味見をする
辛いけど、深い味わいだね、
とのコメント
出村「すると、これってリッター1万?おいおい、それじゃ~ちょっとねえ・・。
フツーに使うってわけにもなあ・・。んじゃあ、この塩は?」
と、○○酢の横にあった、
○○産の海塩を手に取る
福井「これはこの1パックで350円です。
まあ、量は少ないですけど、いい塩には間違いないですよ。」
出村「これいいんじゃない!これ使おうよ!さっそく塩だけ使ってピザ作ってみてよ。」
福井「えー!塩だけでですか・・・・?」
と、とまいどいながら、
その手はすでに生地つくりを始めていたのである
さすがはピザ職人
前世がイタリアのピザ職人と確信する(オーラの泉かっ!)
で、私は、と言うと出村先生との
人間関係構築に懸命であった
心臓バクバクしながら
さっそく話しかけてみた
私「え~と、出村先生って、外国船のコックやっていたんですか?
すごいですよね。」(著書の著者紹介で載ってたので)
"そーなんだよ、いろんなヤツが船に乗ってて、
時には喧嘩もして、でも時には酒を酌み交わしたりして
なんか、すごく熱くて刺激的な時を過ごしていたよな~、うんうん。"
的なコメントがくるだろうと思い
よしよし、これで親近感度upかな、
ときたら、次は何を話そうか
"へ~、いろいろご苦労された時期があったんですね。
あ、もしかして外国の女性との間にも
いろいろご苦労があったりして?なーんちゃって!ウヒヒヒ!(笑)"
などと、いろいろ考えていたところ、
帰ってきたコメントが
「ん、見習いで。」
とのこと。
って、おーい!それで終わりかいっ!
話が続かんへんがな・・なんか、がっくし。
いかんいかん、
これじゃ関係構築できないし
と、まるで
浮気相手のメールが見つかった時のような
そんなあせっている私を尻目に
あっという間に新作「塩ピザ」が完成したのである、はやっ。
早速みんなで試食してみる
厨房にいた若い茶髪のお兄ちゃんにも食べさせてみた
生地の上にチーズ(もち、こだわりのヤツ)を載せ
その上に結晶の粗い海塩をパラパラっと載せるだけである
シンプルな作りだがなんと
意外とウマイ!というか、いい感じなのである。
なんかビールが欲しいな~的なコメントが出始め、
最後には、お酒と合うよねー、とみんなの意見がすんなり一致
もしかして
お酒を飲む人にピッタリなのでは、と思ったり
荒削りな結晶の大きい粒の海塩がカリコリッと歯ごたえを感じさせ
なおかつ、そのミネラルたっぷりのまろやかな味わいの海塩と
トロ~りトロけているこだわりのチーズとが、
絶妙なハーモニーを形作っていたのであった・・
と、新素材の発見から新作ピザの完成まで
わずか2、30分のことである
身近にある素朴な素材を使って
素敵な新商品を作ってしまうなんて
さすが、出村先生である・・・
で、
私はと言うと
次の居酒屋「かずみ」へ向かうのが
ちょっと憂鬱になってきたのであった
ん~、何、話そうか・・・
まあ、浮気ネタもなあ
"実は、浮気がバレテさ、家大変なんだよねぇ・・。分かる?"
って相談されたらヤダし・・(ってオイ!)
次は居酒屋「かずみ」編です・・